シリカゲル

感想を書くよ

ストレイト・アウタ・コンプトン

映画館でフライヤーを見て気になっていたものの二の足を踏んでいたら、twitterで青春群像劇でもあるという感想を見かけたので2月20日に行ってきたよ。

N.W.A.について、というかこの音楽ジャンルについての知識がまったくない人の感想です。

音楽

映画館で観ることの利点は、他のことに気を取られないで集中できることもあるけれど、なんといっても画面サイズと音響だと思う。そういった意味で本当に映画館で観てよかった作品!どの曲も知識ゼロ、“ドープ”って何?レベルでもかっこいいのが伝わるし、低音が体に響くのが気持ちよかった。

お話

テンポがいい!さくさく進む。ライブシーンは熱いし記者会見もよかった。そして音楽ものでよくあるバンド破綻ポイントをだいたい踏んでいくぞ!

あっという間にスターダムへ押し上げられ、制御不能な熱狂のうねりに巻き込まれてバラバラになっていく仲間たち、あやしい業界人、お金の問題、才能の差、そしてdisりあい……。
と言ってもdis合戦は思ったよりさらっと流されたから少し拍子抜けしたよ。もっとバチバチやり合う場面が多いかと思った!(界隈への偏見まるだし)

この映画のポスターなどにキャッチコピーとして 「言葉で世界をぶっ壊す。」 と書かれているんだけど、世界を壊すほどの言葉は跳ね返って自分たちにも破片が刺さっていくんだな……という中盤にたいして、終わり方は少しきれいすぎるかも。映画としてはまとまってていいけどね。

エンドロール

N.W.A.に影響を受けたり、(元)メンバーにプロデュースされたラッパーたちがコメントを寄せていることで、彼らが作った流れは現在にちゃんと伝わっているんだと感じられてよかった。お話も青春群像ぽくて好きだけど実際の今とつながるエンドロールはもっと好きだ!ラッパー数珠つなぎ!

まとめ

事前知識がなくても楽しめるのでパワーのある曲を浴びたい人と、青春の光と影を味わいたい人におすすめ!