シリカゲル

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ヘイトフル・エイト

毎月一日の映画の日はたいてい父と映画を観にいくのだけれど、今月は父が忙しく行けないと言うし妹くんと観てきたよ。
タランティーノ監督の作品は「キル・ビル」と「イングロリアス・バスターズ」しか観ていないんだけどどっちも痛そうな描写があるし妹は大丈夫なのかな……R18+だし……とドキドキしてたんだけど意外と楽しんでいたようでびっくりしたぞい。

よかったところ

音楽

どことなく不穏でちょっと昭和特撮っぽい雰囲気のある(?)音楽がよかった。というか予告編で流れていたいかにも派手なキメキメの曲は使われてなかったような……。こういう時代設定のお話はまだあまり観ていないのでわからないのだけど、もしかしてこういう感じの音づくりも「それっぽさ」を出すのに一役買っているのかしらん。とにかくよかったな~。
と思ったら作曲賞でオスカーとってたんすね!いいなーって感じたものがほめられてるとうれしいな。

衣装

まあだいたい血でビチャビチャになるんすけど!わかってたよな!素性にも関わってくるしお話とかみ合っているので目に楽しい以外の要素があってすごい。帽子がキャラ立ちに活かされていて、みんな似合っててすてきだった。つばに積もる雪が寒そう!の実感につながるし見た目もグッド。メインになっているマーキスのコートも黄色がばっちりキマってて好き。

お話

西部劇や南北戦争を予習していなかったので、そのへんの知識があったらもっとすんなり頭に入ったのかなー。セリフでざっくりわかるし楽しいことには変わりないけど、理解が早いとその分没入しやすいからすこしもったいなかった。あといろんな映画観て毎回反省するんだけどアメリカの地理や距離感がわかんないんすよね……。

メインの舞台となる密室にたどり着くまではちょっと長く感じた。でも章立てで区切られてるしキャラは立ってるしで最後までダレずに観られたよ。6頭立ての馬車かっこいいし……!本筋には関係ない馬がさらさらの雪に足を取られながら進むシーンにぐっときちゃう。馬はかわいいしかっこいいんだ。公式サイトの紹介で8人の中に入っていない馬車の御者ががんばっててえらかったし不憫だよぉ!

それはともかくだいたい密室劇なので舞台に向いてるかも、と妹くんが話していたよ。血漿ビチャーは置いといて心理面でもじわじわキツいから合いそう。ちんちんはしまっちゃおうねえ〜!あのシーンえげつない!よくそんな悪辣なこと思いつくな……?

終盤、ネタばらしのシーンはもう先がわかっているので安心して銃口が火を噴くのがいつなのかハラハラできてよかった。 安心してハラハラって矛盾してるけど、ジェットコースターで安全にドキドキできるみたいにゴールが定まっているので回想シーンはビビりでも素直に楽しめるんだよ。そこを過ぎてもラストまでドキドキしたし悪いやつも悪くないやつもひどい目にあう!やったー!(やってない)

まとめ

他に同監督作品をふたつしか観ていないので正確ではないけれど、いつもの味を期待して行くコッテリものがおいしいお店って感じでよかったぞ!胃もたれ確実!